就職先・転職先を決めるにあたって重要なのは「残業」の有無ではないでしょうか?
ましてや、あなたが勤める職業が交替勤務だとしたら・・・
夜勤+残業なんて想像しただけで恐ろしいです。
しかし、安心してください。
工場の交替勤務は残業が少ないと言えるでしょう。
なぜ工場の交替勤務は残業が無いのか?
工場の交替勤務は基本的に残業は少ないです。
なぜなら自分の勤務時間が終わったら、次の時間帯の担当者に仕事を引き継ぐからです。
トラブルが起きていたとしてもキリが良い所で引き上げ、次の担当者に引き続きお願いします。
トラブル対応を途中で引き継がれた方は状況を把握するのが少し大変ですが、それはお互い様なのです。
トラブルが解決するまで残れ!と言われても
- トラブルの原因がまだわからない
- 原因がわかったとして、すぐに対応できるかわからない
つまり、1時間や2時間残ったところでトラブルが解決するかはわからないのです。
長時間残業して次の日に体調ボロボロで出社するよりも、サクッと帰り気力・体力を充分回復して、元気に働いてくれた方が一緒に働くメンバーもありがたいことでしょう。
交替勤務でも残業が発生する場合
しかし、交替勤務でも残業が発生する場合があります。
それは下記の場合です。
- 次の時間帯の担当者が休みの場合
- 大規模なトラブル
- 個人の仕事がある
1つずつ説明していきます。
次の時間帯の担当者が休みの場合
工場の交替勤務は「定員」が決まっています。
定員とは?
例えば「定員8名」と言えば、「交替勤務の従業員が常に8人以上働いているようにしてください」ということ。
今の世の名、従業員は人件費削減で最小限にされており、定員に対して人数が余剰な職場はほぼありません。
つまり、誰かが休むと定員に対して不足している人数をどうにかして補わなければなりません。
そこでどうするかというと、残業と早出で休んだ人の勤務時間を補います。
この下図のように、もし2勤の人が休んだ場合、
1勤の人が4時間の残業。
3勤の人が4時間の早出をするのです。
また、4直2交替の場合は12時間勤務が基本なのでこれ以上残業や早出はできません。
ですから、平日勤務の人が代わりに交替勤務に入るか、他直の交替勤務の方が休日出勤をして補います。
つまり、自分が休みを取った場合、代わりに他の従業員が補ってくれるということなのです。
自分は自由に休むけど、他人の休みは補わないなんてことは出来ませんよね。
これはしょうがない残業なのです。
もちろん、そのような勤務調整は上司が行います。
大規模なトラブルが発生
記事の初めの方に「トラブルがあっても引き継いで帰る」と記載しましたが、大規模なトラブルの場合は話が別です。
大規模なトラブルとは下記のようなものを言います。
- 複数カ所で同時にトラブル
- 生産がストップする可能性のあるトラブル
- 火災・爆発など災害発生時の対応
つまり緊急事態です。
このような場合は従業員みんなでトラブル解決を急ぎます。
24時間稼働の工場のほとんどは一度生産がストップしてしまうと、再稼働するのがとても大変です。
金額的なデメリットがあるだけでなく、工場の再稼働自体がとてもハードが仕事となります。
また大規模な装置であればあるほど立ち上げるのが難しく、大変なものだと1か月近くかかってしまいます。
ですから生産が止まるぐらいなら、少しぐらい残業してでもトラブルを解決したほうが後々楽です。
ちなみに私は工場で働いて10年目となりますが、緊急事態が発生したのは2,3回程度です。
個人の仕事がある
工場の運転だけでなく、個人の仕事を割り振られた場合は残業が発生する場合があります。
個人の仕事とは
- より安く製品を生産できないかの検討
- 日々の仕事を減らすための省力化検討
- 繰り返しトラブルを防止するための検討
このような仕事です。
正直、トラブルが頻発してしまうと上記のような仕事を勤務時間内に行うことは難しく、残業せざるを得ない場合もあります。
個人の仕事があるかどうかは会社によって大きく異なります。
検討業務は平日勤務の人が主に行うため、交替勤務者は個人の仕事が全くないという職場も耳にしたことがあります。
総合的に見ると交替勤務は残業は少ない
工場の交替勤務は残業が少ないです。
それでも、これから働く会社の実態が気になるようであれば会社のクチコミサイトを用いて、生の声を集める事が重要です。
ただでさえ夜勤で体調管理が難しいと言われている交替勤務だからこそ、残業はしたくないものです。
以上、サラリーマンブロガーのササでした!