「なんかデカい魚が来た!」
さっきまであんなに楽しかったシュノーケリングが恐怖の時間に。
今まで何度かシュノーケリングやダイビングをやったことがありますが、魚に恐怖を感じたのは初めての経験です。
私が襲われたのは「ゴマモンガラ」という魚で、自分以外にも多数の人が追いかけられたり噛まれたりしていることが分かりました。
海でのアクティビティはとても楽しいですが、危険と隣合わせであることを再認識。
ただし知っていれば防げるトラブルもあり、今回もまさに知識があれば噛まれずに済んだかもしれません。
舞台はイムギャーマリンガーデン
宿泊したホテルの近くに「イムギャーマリンガーデン」というスポットがあったので、そこで遊ぶことにしました。
宮古島の天然のプールといわれているそう。
なぜプールと言われるかというと、岩山に囲まれた入り江になっているおかげで波がほぼ無くとても穏やかだから。
見渡すとシュノーケルやSUPのインストラクションを受けている方も多くいました。
遊ぶにはもってこいに違いありません。
もうワクワクです。
綺麗な海、可愛い魚たち
上から覗いても海の底が見えるほどの綺麗な海。
潜ってみると魚たちの楽園。
シマシマの魚や
綺麗な青い魚、沖縄らしいカラフルな魚が沢山いました。
普段見ることができない魚たちにテンションが上がります!
突然現れた大きい魚「ゴマモンガラ」
事件は突然のことでした。
「なんかデカい魚が来た!」
現れたのは「ゴマモンガラ」。(名前は後で知りました)
デカい!
デカいってだけで恐いのに顔まで恐い!
血走ったような白い目、タラコっぽい唇。
さっきまで見ていた魚たちと明らかに違う風貌にドキドキしました。
ゴマモンガラからの逃走
その時はゴマモンガラという名前はもちろん、危険性すら知りませんでした。
が、一緒にシュノーケリングしていた全員が直感で「なんかコイツ危ない気がする!」と感じて逃げることに。
だってやたら接近してくるし、なんか怒ってる感じがする…!
フィンで追い払っても追い払ってもすぐに突っ込んできます。
完全に追いかけてきています。
慣れないフィンをバタバタして陸へ。
結構泳ぎました。
もうゴマモンガラの姿は見えません。
振り切ったか・・・と思った瞬間、左腕に激痛が。
何事かと左腕をみると
「うわぁぁぁ!」
噛まれた…!噛まれた…!
まさか噛むなんて…!
軽くパニックになる私。
そこからは本当に必死。
いい大人が本気クロールです。
青森のトビウオと呼ばれた(呼ばれてない)泳ぎをゴマモンガラに見せつけ逃走に成功。
腕を見ると歯型がしっかり残っていて、赤く腫れていました。
出血も少ししていました。
歯が鋭いというよりは、すごい固い物で思いっきり挟まれたような感覚です。
青あざになりました。
ゴマモンガラも必死なのだろう
毒とかあったらどうしよう…と思って、すぐにネットで「シュノーケリング 噛まれた」と検索。
するとすぐに正体が判明、ゴマモンガラであることがわかりました。
ゴマモンガラは沖縄の有名なシュノーケリングポイントでは必ずと言っていいほど見かけるそう。
つまりイムギャーマリンガーデンだから噛まれたとかではなく、沖縄の海であればどこでも遭遇する可能性があるということ。
甲殻類やウニとかをバリバリ食べるほど噛む力が強いらしいです。
軽症で済んだ私は甘噛みされたのでしょうか。(それでも痛い)
そしてゴマモンガラは産卵・繁殖期(6月~8月)になると卵を守るために、テリトリーに侵入したものを追いかけ、攻撃する習性があるようです。
彼らも必死なんでしょう。
ですから、もしゴマモンガラを見つけても近づかないのが鉄則らしいですね。
私はシュノーケリングに夢中になっているうちにテリトリーに入っちゃったようです。
あとあと写真を見返すと…
おわかりでしょうか?
奥の方にしっかりいましたゴマモンガラ。
でも遠くにゴマモンガラを見つけたとしても、何も知らなかった私は物珍しくて自分から近づいちゃってたかもしれません。
テリトリーに入らなければ襲ってこないそうなので、もし今度シュノーケリング中にゴマモンガラを見つけても
- 興味本位で近づかない
- うっかりテリトリーに入ったら速やかに退散する
これらを守りたいと思います!
今回の出来事で海で安全に遊ぶにはきちんとした知識が必要だと痛感しました。
そのことに甘噛みで気付かせてくれたゴマモンガラには感謝しなくてはいけませんね!
もう会いたくないけどね!